なぜ運動すると中性脂肪が下がるのか?

適度な運動を、することによって、カテコラミンという物質が上昇したり、インスリンの濃度が低下したり、筋肉の中でリポたんぱくリパーゼという物質が活性化するなどして、結果として中性脂肪を減らすことにつながります。しかもこれらの物質の脂肪分解、燃焼作用は、皮下脂肪より内臓脂肪において活発で、内臓脂肪が優先的にエネルギーとして使用されるのです。

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運動によって脂肪が燃焼するメカニズム


カテコラミンが上昇すると?


運動することによって、カテコラミンが上昇したり、インスリンの濃度が低下したり、筋肉中のリポたんぱくリパーゼが活性化するなどして、中性脂肪の低下などに効果的に作用します。


「カテコラミン」とは副腎の髄質から分泌される「アドレナリン」「ノルアドレナリン」のことをさします。交感神経は、活動時にノルアドレナリンを分泌します。そのノルアドレナリンが、神経末端に存在している受容体に結合することにより、さまざまな作用を引き起こします。


交感神経の受容体には「α受容体」「β受容体」の2種類があり、それぞれ作用が異なります。例えば、血管を収縮させるのがα作用で、心臓の収縮回数の増加や血液量の増加をさせるのがβ作用で、どちらも血圧を上げる原因になりますが、作用としては正反対の作用を起こします。


また、β受容体のうちβ1受容体は主に心臓を刺激し、β2受容体は末梢血管や気管支等を拡張します。α受容体で末梢血管を収縮しているのはα1受容体です。


脂肪細胞ではβ3受容体にノルアドレナリンが結合して脂肪分解、燃焼の機能をつかさどっています。


しかもこの脂肪分解、燃焼作用は、皮下脂肪より内臓脂肪において活発で、内臓脂肪が優先的にエネルギーとして使用されることになるのです。






インスリン濃度が低下すると?


一方、インスリンには脂肪分解を抑制する作用があります。運動をすると、インスリンの分泌を抑える事(抑えるといっても安静時と同等)ができるので、効果的に脂肪が分解されることになるのです。また、運動する事によって、筋肉などでは、インスリンの効きが良くなるため、糖尿病の治療や予防にも有効となるのです。






リポたんぱくリパーゼ(LPL)の活性するは?


また、骨格筋に多いリポたんぱくリパーゼ(LPL)という酵素も運動することによって活性化します。


筋肉組織でLPLの活性が上昇すると、筋肉にエネルギー源を供給するようになります。また、中性脂肪はエネルギー源となる遊離脂肪酸に分解されます。


一方、逆に脂肪組織では、LPLの活性が抑えられ、脂質の蓄積が抑制されるようになります。






このように適度な運動をする事によって、カテコラミン・インスリン・リポたんぱくリパーゼが働き、中性脂肪を減らすことが出来るのです。


日常的にできる適度な運動
 ↓
カテコラミン濃度が上昇⇒内臓脂肪を分解
 ↓
インスリン濃度が低下(または安静時と同等)⇒脂肪の分解を促進
 ↓
筋肉組織でLPL活性が上昇⇒筋肉にエネルギーを供給
 ↓
脂肪組織でLPL活性が低下⇒脂質の蓄積を抑制
 ↓
中性脂肪の減少

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2005年11月27日 11:52