ビタミンE・Cの400倍の抗酸化力「α-リポ酸」
α-リポ酸はチオクト酸(Thioctic acid)とも呼ばれる物質で、その酸化体のβ-リポ酸と区別するためα-リポ酸と呼ばれています。α-リポ酸をビタミンと記載している書籍もありますが、α-リポ酸は人間の体内でも合成されることからビタミンではなく、ビタミン様物質として扱われています。
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●脳の抗酸化に関しては、もっとも期待されるα-リポ酸
α-リポ酸は従来より医薬品として利用されていますが、2004年3月から食品にも利用できるようになりました。医薬品としてのα-リポ酸は医療用では「激しい肉体疲労時にチオクト酸の需要が増大したとき」等の効能があり、かつては疲労回復の一般大衆薬(商品名:チオクタン)としても発売されていました。
α-リポ酸は「抗酸化作用」、「糖尿病」に関連した基礎的な研究論文が多く出されています。しかしながら今、話題になっているダイエットとα-リポ酸の関係についてはそのほとんどが動物試験のレベルであり現時点では人間においてα-リポ酸にダイエット効果があるかどうかはまだ未知数です。
α-リポ酸は体内のほとんどの細胞に存在する補酵素で、細胞がエネルギーを産生する際に大事な役割をしており、糖質の代謝を促進すると言われています。
また、α-リポ酸にはビタミンCやEの400倍という強力な「抗酸化作用」があり、元気のなくなったビタミンCやビタミンE・コエンザイムQ10などの抗酸化物質を再び活性化させ、抗酸化力を長時間持続させる効能があるといわれています。またこれらの他の物質の「再生」だけではなく、自分自身の抗酸化力を自ら活性化して「節約」するという機能も持っています。
ビタミンEは「脂溶性」なので、おもに細胞の外壁である細胞膜の脂質の中に存在し、ビタミンCは「水溶性」なので、おもに細胞膜の外側の細胞外液という水溶液の中に存在しています。α-リポ酸はそれとは違い、「脂溶性」と「水溶性」の両方の性質を兼ね備えていて、脂質の中にも水溶液の中にも存在できるという特徴を持っています。そのためフリーラジカルを消し去る守備範囲が非常に広いという事ができるのです。
また、脂肪細胞によって、多くの「グルコース(ブドウ糖)」が取り込まれると、血糖値が上昇しますが、α-リポ酸には血糖値を低下させる働きと、グルコースが脂肪細胞ではなく、筋肉細胞へ取り込まれるように誘導する働きもあるのです。
脳細胞に入り込めない抗酸化物質が多い中で、α-リポ酸は脳に、いとも簡単に入り込む事ができます。脳細胞を活性化させたり、脳でのフリーラジカルの発生を防ぐ働きを示す動物実験の報告例もあります。脳の抗酸化に関してはもっとも期待される新人なのです。
α-リポ酸は、微量ですがほうれん草、ブロッコリー、レバー、トマト、赤身肉などに含まれていて、体内でも合成できるのですが、30歳を過ぎると体内のα-リポ酸量は徐々に減っていきます。摂取基準は厚生労働省でも、まだ策定中とのことですが、1日600mgまでなら問題なく摂取できると考えられています。
但し、作用としては、以上の事からα-リポ酸に期待できるのは「抗酸化作用」、「血糖降下作用」、「疲労回復作用」と言ったところでしょうか。ダイエット効果についてはまだ研究中の段階と判断せざるを得ないのが現状です。
2006年01月14日 19:37



