アスタキサンチン 可能性を秘めた抗酸化物質の新顔

アスタキサンチンは、カロテノイドの中で、最も抗酸化力が強いといわれているリコピンに次いで強力な抗酸化作用を持っています。アスタキサンチンは、最近になって注目されてきた物質なので、試験管やネズミを使った実験は多いのですが、人間を対象にした研究がまだまだ少ないといわれています。これからの研究によって、さまざまな効果や安全性が明らかになることを期待したいところです。

【スポンサード リンク】 【スポンサード リンク】

アスタキサンチンは、ごく少量で強力な抗酸化作用


抗酸化力はビタミンEの約1,000倍、β−カロチンの100倍とも


アスタキサンチンは、サケ・マスの身とたまご、鯛の皮、エビやカニの殻などに多く含まれています。サケの切り身1枚に1mgのアスタキサンチンが含まれているといわれています。


皆さんお気づきかと思いますが、アスタキサンチンが多く含まれているのは「赤い魚」ということになります。しかも加熱しても、「赤いままの魚」ということです。マグロやカツオもお刺身では赤い色をしていますが、加熱すると白くなってしまいますよね。加熱して、白くなってしまう魚には、アスタキサンチンは少なく、むしろ鉄分を多く含んだタンパク質源ということの理解のほうが適切です。(エビ、カニなどのアスタキサンチンはタンパク質と結合して青緑色をしていますが、加熱すると結合が外れて赤くなります)


カロテノイドというと、「野菜や果物に多いのではないか?」思われる方が多いと思います。しかし、カロテノイドは、海中のプランクトンの体の中や藻類などに、多く存在していて、いわゆる「食物連鎖」によって、プランクトンを食べる魚に多くなっているのです。


まだまだ、研究途上のアスタキサンチンですが、現時点で注目されているのは、血液中のLDLコレステロールが酸化するのを抑える作用です。人間を対象にした研究で、1日たったの0.6mg以上という、ごくわずかな量で効力を発揮したという研究があります。


アスタキサンチンは、血液脳関門といわれるところを通過できるので、脳内の活性酸素の酸化も防止することができるといわれています。痴呆症、脳の萎縮、脳梗塞といった活性酸素が原因となって起こるといわれている病気に対する効果も期待されています。


また、目の網膜にある「黄斑部」の障害を改善する効果があり、アスタキサンチン自身も網膜に存在する可能性も指摘されています。目の網膜にある「黄斑部」の障害といえば、高齢者の失明原因となっている加齢黄斑変性症が有名な病気です。


また、ネズミを使った実験ですがガン細胞の増殖を抑えたり、ストレスによる免疫力の低下を防ぐ働きなどが研究されています。


専門家の間では、研究がまだまだ不十分とはいえ、アスタキサンチンがもっている抗酸化作用による「老化防止」の効果について、期待している先生が多いようです。


【参考記事】
細胞が酸化するということは?
中性脂肪と活性酸素
血中の警察官?「抗酸化物質」の正体とは・・・

【スポンサード リンク】

2006年06月03日 16:57