「禁煙太り」って本当にあるの?
禁煙を始めると、確かに3分の2程度の人が、体重が2〜4kgほど増加してしまう、いわゆる「禁煙太り」を経験するといわれています。しかしながら、米国の研究でも「禁煙すれば、体重が増える可能性はある。逆に、喫煙を始めれば、体重が減る可能性もある。しかし、そうした現象は一時的なものでしかない。」・・・禁煙しても、長期的に見れば体重への影響がみられないことを報告しています。
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●2種類の食べ過ぎ?
実は、禁煙太りの原因は、“食べ過ぎ”や“エネルギー代謝の減少”です。そして、禁煙太りによる食べ過ぎには、2種類あるとされています。
1つが、それまでニコチンにより抑えられていた食欲が、回復することによる食べ過ぎ。もう1つが、禁煙による禁断症状である“口寂しさ”を解消するための、間食の食べ過ぎです。
また、厚生労働省の「喫煙と健康―喫煙と健康問題に関する報告書(第2版)」によれば、ニコチンを摂取すると、エネルギーの代謝が活発になることが分かっています。
もっとも、禁煙太りによる体重増加は、一時的なものと考えて良いようです。禁煙を開始してから2〜3週間ほどたつと、体重が安定する人が多いからです。
とはいえ、体重の増加はできるだけ避けたいものです。禁煙太りを防ぐには、次のような方法があります。禁煙太りの予防には、禁煙に特有にみられる口寂しさなどを上手に解消することが重要となります。禁煙による口寂しさの多くは、甘いお菓子などを食べることで紛らわしがちです。
この場合、余分なカロリーを取らないためにも、間食は「カロリーの無いもの、もしくは低いもの」にする必要があります。例えば、口が寂しくなったら水やお茶を飲むとか・・・固形のものが欲しければ、糖分の少ないガムや仁丹、都昆布(懐かしい!)のようなものを口にすると良いと思います。
また、何かを食べなくても歯を磨くことでも口寂しさを解消できます。もちろん食べ過ぎを防ぐには、普段の食習慣を見直すことも大切です。1日3食をきちんと取ること、食事の量は腹8分目で済ますようにすること、食事の時はよくかんで、ゆっくり食べるようにすることなどを心がけましょう。
なお、食欲を抑えるには、薬に頼る方法もあります。禁煙外来などで「禁煙パッチ」や「ニコチンガム」などの禁煙補助薬が処方されることがあります。禁煙補助薬を使うと、体内にニコチンが取り込まれ、ニコチンの禁断症状が緩和されるのです。つまり、ニコチンの作用で食欲が抑えられるというわけです。
●「禁煙しても体重は増加しない」米国最新報告
今回の研究は、成人を対象に心疾患の発現の有無を検討した長期研究のデータの蓄積を目的に行われました。1986年の研究開始時の年齢が18歳から30歳の約5,000人を超える黒人男女と白人男女を対象に行われました。その後、20年の間に検査が7回実施され、体重と身長の関係を示すBMI値が測定され、同時に喫煙の状況についても調査していました。
調査では、喫煙継続者、非喫煙者、禁煙者、喫煙開始者の4群に分類して、20年間にわたりデータを蓄積しました。しかし調査期間中、喫煙開始者の群と禁煙者の群が、実際には両群を行ったり来たり揺れ動いているため、結局は、喫煙状況が体重に影響を及ぼすことはほとんどなかったと結論づけています。
この調査は、禁煙による体重増加が事実無根であることを示す、信頼できる長期的データとなるでしょう。喫煙状況が体重に及ぼす影響は少ないため、体重増加を禁煙しない言い訳には、もう使えそうにありません。
【参考記事】
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2005年12月14日 09:07



