COPD(慢性閉塞性肺疾患)とは
COPDとは、息をするときに空気の通り道となる「気道」に障害が起こって、ゆっくりと呼吸機能が低下する病気です。以前は「肺気腫」、「慢性気管支炎」とされていた病気を、まとめてCOPDと呼ぶようになりました。ありふれた症状で始まり、ゆっくりと進行するため、異常を感じて受診したときには重症に陥っている場合が多い「肺の生活習慣病」です。
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●COPDの定義
COPDは、重症になると、息苦しさのために行動の自由が奪われたり、全身に障害があらわれるなど、たいへんな苦しみをともなう病気です。COPDという病気で苦しまないために、また、少しでも早く気付いて病気を進行させないための適切な治療を受けるために、まずはこの病気について、きちんと知ることから始めましょう。
COPDとは、Chronic(慢性) Obstructive(閉塞性) Pulmonary(肺) Disease(疾患)の略で、肺への空気の出し入れが慢性的に悪くなり、ゆっくりと悪化していく病気です。これまで「慢性気管支炎」、「肺気腫」といわれてきたものが、ほぼ含まれます。
COPDは肺や気管支に炎症が起き、全身に影響を及ぼして心筋梗塞や骨粗しょう症、糖尿病などのリスクが高まります。世界の年間死者数は約275万人で、2005年の日本人男性の死因で第7位になっています。
●COPDの症状
かぜでもないのに、セキやタンが毎日のように続いたり、階段の上り下りなど体を動かしたときに、異常に息切れを感じるのが主な症状です。セキやタンがないのに、同年代の人と同じペースで歩くのがつらくなって、異常な息切れに気付く人もいます。但し、セキやタンは「タバコの吸いすぎかな」、息切れは「年かな」という程度でなかなか異常サインに気づく人は多くありません。
ありふれた症状であるため、年齢のせいとして見過ごしてしまいがちですが、セキ・タン・息切れは呼吸器の病気の特徴的な症状です。健康であれば、セキやタンが毎日続いたり、歩いただけで息切れをすることはありません。これらの症状を軽く考えず、早めに医師の診察を受けることが大切です。
●COPDは、喫煙が原因
COPDは、別名「タバコ病」と言われるように、ヘビースモーカーに多い病気で、患者さんの90%以上は喫煙者です。1日に何箱のタバコを、何年間吸い続けたかをかけあわせた「パック・イヤー」は喫煙歴の指標とされ、この数が多いほど早くCOPDを発症します。
●受動喫煙(間接喫煙)も危険
喫煙者の周囲にいる人は、タバコを吸っているのと同じかそれ以上に、有害物質を吸い込むことになり、受動喫煙によって非喫煙者にもさまざまな健康障害が起こることが明らかになっています。特に、家族がヘビースモーカーの場合や、タバコの煙で汚染された職場で長年仕事をしている場合、非喫煙者であってもCOPDなどの呼吸器疾患にかかりやすく、呼吸機能が確実に低下することがわかっています。
●タバコ以外が原因となることも
喫煙以外にも、大気汚染や職業的な塵埃や化学物質も刺激になります。また、生まれつき気道が過敏な体質や、生まれた時の肺の成熟度との関連なども注目されています。特に、鉱山や建築現場、化学工場、牧場、ペットショップなどで働いている人は注意が必要です。また、COPDの発症には、患者さんの体質(遺伝的因子)も関係します。
●2006年11月 COPDに新ガイドライン策定
COPDについて、診断や治療の基準となる新たな国際的なガイドラインが2006年11月に発表されました。肺機能検査の測定値で最重症から軽症の4段階に分類しています。今後、一般の医師にも、患者さんに体重減少や骨格筋の機能障害があればCOPDを疑い検査するよう呼び掛けています。
また、COPDの患者さんが、インフルエンザを合併すると死亡率が高まるため、どの段階の患者でもワクチン接種が必要で、重い症状の場合は肺炎球菌ワクチンの接種もするよう求めています。
【参考記事】
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COPD(慢性閉塞性肺疾患)と似ている病気
2006年01月10日 22:15



