中性脂肪値は250mg/dl前後が一番危ない?

中性脂肪値が1,000mg/dlの人の方が、200〜300mg/dlの人よりも動脈硬化になる確率がとても低いのです。なぜでしょう?中性脂肪値が200〜300mg/dlの人のリポタンパクは、比較的粒子が小さいものが多いために、血管の内壁の細胞のすき間に、すんなり入り込めるのですが、1,000mg/dl以上の人のリポタンパクは大きいものが多いために入り込むことができないからだといわれています。(参考記事:中性脂肪は油なのになぜ血管を通れるの?

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体内では中性脂肪は2通りの生成方法がある


内因性中性脂肪が動脈硬化を招く


中性脂肪は、体の中で2通りの生成方法があります。食べ物に含まれる脂肪によって血液中に中性脂肪が増えるのが「外因性中性脂肪(リポタンパク)」。肝臓で合成されて出来るのが「内因性中性脂肪(リポタンパク)」といわれています。


動脈硬化の心配があるのはこの「内因性中性脂肪」なのです。外因性中性脂肪は、食後に一時的に増えるだけなのであまり心配はいりません。


中性脂肪の正常値は、50〜149mg/dlといわれていますが、なかには1,000mg/dlを超える人がいます。あなたのまわりにも、必ず一人や二人はいるはずです。中性脂肪というのは、値が高くなるにつれて、中性脂肪が含まれているリポタンパクの粒子のサイズの大きいものが多くなっていきます。


1,000mg/dlの人は、中性脂肪を運ぶリポタンパクの粒子が巨大化していて、血の色も白く濁ってきます。このような人の血清のみを取り出して、コップに入れると本当に「真っ白」でカルピスのようになっているのです。(ちなみにコレステロールは透明です。)


ところが、中性脂肪値が1,000mg/dlの人の方が、200〜300mg/dlの人よりも動脈硬化になる確率がとても低いのです。なぜでしょう?


動脈硬化というのは、血管の内壁の細胞のすき間に中性脂肪やコレステロールなどの脂質が侵入し、それが酸化することによって起こりますが、そのすき間はとても狭いため、大きいサイズの粒子は入り込む事ができないのです。


中性脂肪値が200〜300mg/dlの人のリポタンパクは比較的粒子が小さいものが多いために、すんなり入り込めるのですが、1,000mg/dl以上の人のリポタンパクは大きてものが多いために入り込めないというわけです。


「じゃあ、大きい事はいいことだ!中性脂肪1,000mg/dlでもOK!」とはいってられません。今度は粒子が大きいものが多すぎるために、主に内蔵の細い血管には詰まってしまうことがあるのです。


具体的には、特に膵臓の毛細血管が詰まりやすく、急性膵炎などを引き起こす危険性が出てくるのです。


また、肝臓に溜まりすぎると脂肪肝になることも付け加えておきます。くれぐれも変なご自慢はしないようにご用心を・・・


【参考記事】
どうなると高脂血症と診断されるの?
高コレステロール血症の診断の基準は?
いつでも、どこでも、だれでもできる血液検査
中性脂肪と高脂血症の6つのパターン
中性脂肪と測定前日の食事の関係
中性脂肪とHDL・LDLの関係

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2005年10月22日 20:16