高コレステロール血症の診断の基準は?

高脂血症とは、「高中性脂肪血症」、「高コレステロール血症」、「高LDLコレステロール血症」、「低HDLコレステロール血症」の4種類の疾患の総称です。疾患名称としては、この4種類なのですが、タイプとしてはさらに6種類のタイプ(「中性脂肪と高脂血症の6つのパターン」)があります。ここでは、高中性脂肪血症以外のその他の「高脂血症」の診断基準をご案内いたします。

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コレステロール血症には3つの種類があります


高コレステロール血症診断基準


高コレステロール血症の診断基準値は血清総コレステロールが220mg/dl以上となっています。また、治療の基本である生活習慣の是正効果と治療に柔軟性を持たせるために、正常値との間に「境界域」が設けられています。


どうなると、高コレステロール血症としての治療を始めなければならないのでしょうか?


冠動脈疾患の有無、動脈硬化危険因子の有無により治療適用基準に差が設けられています。治療適用基準とは、治療が必要になる基準値ということです。この基準値は、大規模な臨床試験の結果を踏まえ、統計的になおかつ、科学的な立証にもとづき決定された数値です。


ここでの注目すべき点は総コレステロールよりもLDLコレステロールが指標として重視していることです。総コレステロール値は中性脂肪値(TG)によって、かなり影響をうけますので、的確な治療を進める上で、非常に理にかなっていると考えられています。


1.冠動脈疾患の合併がなく、高コレステロール血症以外の動脈硬化危険因子がない場合、まず生活指導、食事療法を行います。少なくとも数ヶ月間、食事療法を励行しても、LDLコレステロール>160(血清総コレステロール値>240)の症例では薬物療法の適応となります。


2.冠動脈疾患の合併はないが高コレステロール血症以外の動脈硬化危険因子(表1)があり、LDLコレステロール>140(血清総コレステロール値>220l)の時は薬物療法の適応を考慮します。


3.すでに冠動脈疾患を発生している場合は、食事療法後でもLDLコレステロール>120(総コレステロール>200)の時には薬物療法を開始します。治療目標はLDLコレステロール<100(総コレステロール<180)

表1(動脈硬化危険因子)
危険因子ありに該当する場合
加齢・性別
男性:45歳以上、女性:閉経後
冠動脈疾患の家族歴
あり
喫煙習慣
あり
高血圧
140 and/or 90以上
肥満
BMI>26.4
耐糖能異常
境界型または糖尿病型



低HDLコレステロール血症の基準値は?

HDLコレステロール(いわゆる善玉コレステロール)は、40mg/dl未満の場合、冠動脈硬化の危険因子と考えられています。ですから、40未満の場合は、低HDLコレステロール血症と診断され、治療の対象となります。


また現在、上記の基準値の見直しが、さらに以下のように検討されています。


1.何も危険因子(表1)がない場合は総コレステロール値は240mg/dlまで、LDLコレステロール値は160mg/dlまで、正常値とする。


2.危険因子の数により、総コレステロール値は180〜240mg/dl、LDLコレステロール値は100〜160mg/dlのそれぞれの間で段階的に基準を設定する。


つまりコレステロールだけが高い人は240mg/dlまでOKということになるのです。


【参考記事】
どうなると高脂血症と診断されるの?
中性脂肪値は250mg/dl前後が一番危ない?
いつでも、どこでも、だれでもできる血液検査
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2005年10月22日 20:00