脂肪が脂肪を燃やす?注目の脂肪酸「中鎖脂肪酸」とは

脂肪酸といえば、「飽和脂肪酸」や「不飽和脂肪酸」などの種類が一般的ですが、最近、分子の長さによる分類である「長鎖」・「中鎖」・「短鎖」という分け方が注目されています。なぜなら「中鎖脂肪酸」には、脂肪燃焼効果があるのではないかという研究がなされるようになったからです。「減量に良い脂肪?」は、本当に存在するのでしょうか。

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脂肪酸の炭素数が8-10個程度の脂肪酸


肝臓で燃焼する時に蓄積脂肪も一緒に燃焼?



油の主成分である「脂肪酸」には、さまざまな種類がありますが、中鎖脂肪酸(ちゅうさしぼうさん)は、その脂肪酸の中のひとつです。


脂肪酸の分子は、鎖状につながっていて、その「長さ」によって「長鎖」・「中鎖」・「短鎖」と分類されます。一般的な油は、分子の鎖が長い「長鎖脂肪酸」(脂肪酸の炭素数が18個程度)から成り立っていますが、「中鎖脂肪酸」は、鎖の長さがその約半分(脂肪酸の炭素数が8-10個程度)の脂肪酸なのです。この分子の長さの違いが、「中鎖」という名前の由来にもなっています。


ここにきて、中鎖脂肪酸は、脂肪を燃焼させる効果がある脂肪酸として注目されつつあります。


そのメカニズムとしては・・・


中鎖脂肪酸は、脂肪酸の仲間ですが、非常に燃焼されるまでの時間が短いのが特徴です。他の脂肪酸は、一度吸収されてから必要に応じて分解されるのですが、中鎖脂肪酸は、すぐに肝臓に運ばれた上で肝臓において燃焼されます。


しかも、中鎖脂肪酸が肝臓で燃焼するとき、蓄積されている他の脂肪分も一緒に燃焼させる効果があるのでは、ということで減量に効果的な脂肪酸の一つといわれるようになりました。


中鎖脂肪酸は、一般的に酢酸(お酢)に多く含有されているほか、牛乳やチーズ、母乳などにも多く含まれている成分です。ただし、これらには中鎖脂肪酸以外の脂肪酸も多く含まれており、その効果があまり知られていませんでした。


近年では、中鎖脂肪酸を使った油中鎖脂肪酸油(MCT群・例:ヘルシーリセッタなど)が販売されていますので、手軽に活用することができます。


最近、私の知人の中年女性の方が「低脂肪乳を採るようになったら体重が安定してきたみたい・・・」と言っておりましたが、ひょっとすると、この中鎖脂肪酸のおかげかも知れません。

代表的な脂肪酸例
 

 飽和脂肪酸

一価不飽和脂肪酸 

多価不飽和脂肪酸 

 長鎖

 パルミチン酸
(牛脂・ラード)

 オレイン酸
(オリーブ油)

 リノール酸・リノレン酸
・DHA
(フラックス油・魚油)

 中鎖

 カプリル酸・カプリン酸
(ココナッツ油)

 <存在しない>

 <存在しない>

 短鎖

 酪酸・酢酸
(バター・酢)

 <存在しない>

 <存在しない>


【参考記事】
中性脂肪を構成する脂肪酸とは?
脂質・脂肪・脂肪酸の違いは?
特定保健用食品(トクホ)の機能表示を過信するな
EPA(エイコサペンタエン酸)と中性脂肪
DHA(ドコサヘキサエン酸)と中性脂肪

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2011年10月01日 09:43