中性脂肪と炭水化物
体内で中性脂肪に変わるのは、油脂類や脂肪を多く含む食べ物だけではありません。「エネルギー源」といわれるものは、すべて体内で中性脂肪に変身してしまうのです。「中性脂肪を減らすためには、からあげとかドレッシングなどを控えれば良い」と考えている人は多いのですがそれは間違いなのです。
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●容量的にもコンパクトで都合が良いのが脂肪のエネルギー
中性脂肪はエネルギー源ですが、野球で言えば一番バッターとなるエネルギーではありません。食べ物に含まれる糖を燃やしてエネルギーとして放出し、その糖の余りを中性脂肪に変えて蓄えておく仕組みになっているのです。
なぜ、中性脂肪で体内に蓄えるかと言うと、「中性脂肪って体に必要なの?」でご案内したように脂肪は非常に効率のよいエネルギーだからです。1グラムあたり糖質⇒4kcal、たんぱく質⇒4kcal、脂肪⇒9kcalのエネルギーを持っていて容量的にもコンパクトに、数値で言えば20〜30%で済み、皮下脂肪と肝臓に備蓄されていくのです。
だから、「中性脂肪を減らすためには、からあげとかドレッシングなどを控えれば良い」と考えている人は多いのですがそれは間違いなのです。繰り返しますが体内で中性脂肪に変わるのは、油脂類や脂肪を多く含む食べ物だけではありません。
我々の食物は、こんにゃくなどノンカロリーといわれるもの以外はすべて「エネルギー源」を含んでいます。中性脂肪に変わってしまうのはこの「エネルギー源」なのです。ゆえに糖分やアルコールは体内で中性脂肪に変身してしまうのです。
例えば事務職の男性(30代)が1日の活動に必要とするエネルギーは2200kcal程度、女性(30代)1800kcal程度と言われていますが、それ以上に食べてしまった分のエネルギーが中性脂肪として体内に貯えられてしまうのです。
特に注意しなくてはいけないのが、炭水化物(糖分)、脂肪、アルコールなどエネルギーを多く含む食物なのです。これらが体内でどのように中性脂肪に変わるのかは以下の通りです。
| 口に入った 食べ物は |
から揚げに 使われた油 サラダ油大さじ3 360kcal |
あんまんに 含まれる 糖分 1個約240kcal |
ビールに 含まれる アルコール 大瓶1本 250kcal |
| 小腸など から吸収 される |
脂肪酸とグリセ ロールに分解 して吸収 |
ブドウ糖に分解 して吸収 |
アルコールのまま 吸収 |
| 血液を 通って エネルギー 源として 使われる |
脂肪酸はすぐに使え るエネルギー。アルブ ミンというたんぱく質 と一緒になって血 液中を運ばれる。 心臓など重要な器 官を動かすエネル ギー源。 |
ブドウ糖(血糖とも いう)は血液によって 体中に運ばれ、脳 などで活動を行う ためのエネルギーと して使われる。 |
アルコールは肝臓 で分解され、最終 的には水と二酸化 炭素になって排出 される。 お酒は結構カロ リーが高いのだが、 エネルギーとなるの はアルコール以外 の成分。 |
| 余った分 は・・・ |
脂肪酸3つとグリセロ ールがくっついたもの が中性脂肪。 血液中を全身にある 脂肪細胞に運ばれ 、細胞の中に貯えら れる。 |
血液中のブドウ糖 濃度(血糖値)が あがると、「インス リン」という酵素が 働いて、ブドウ糖 を中性脂肪 に変える。 中性脂肪は脂肪 細胞に貯えられる。 |
アルコール自体は 中性脂肪に変わる わけではない。 しかし、アルコール が分解される際に 、脂肪の合成を 進める酵素を発生 させてしまう。 このため、 肝臓で中性脂肪の 合成が進み、肝臓 の中にある脂肪 細胞の中に貯えら れていく。 |
2005年10月30日 14:55



