中性脂肪とメタボリックシンドローム

「腹部肥満」が心臓病のリスクを高めているという認識のある医師は、なんと4割しかなかったという、世界心臓連合などのショッキングなアンケート調査が発表になりました。ウエストサイズを測っている医師も3割足らずで、日本心臓財団は「ウエストサイズを一定以下にすることは、心臓病予防への一歩」と呼びかけています。

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自分の健康・異常は自分で守る・察知する気持ちを持ちましょう


「腹部肥満」は危険という認識はまだ低い


脂肪は、体の中で正常な状態では、主に動脈硬化を予防する“善玉コレステロール”と、促進させる“悪玉コレステロール”の分泌がバランスよく保たれているのですが、内臓脂肪、つまり中性脂肪が蓄積されていると“悪玉コレステロール”の分泌だけが過剰になります。


その状態が続くと、動脈硬化が促進されて、最悪の場合は致命的な心筋梗塞や脳梗塞を誘発する可能性が高くなるのです。すなわち、メタボリックシンドロームを放置しておくと、生命を脅かす危険に直結するのです。


上半身からお腹周りを中心に脂肪がついたいわゆる『リンゴ型肥満』が、内臓脂肪が多いタイプの肥満になります。繰り返しになりますが外見的にはやせて見えても、実は内臓にたくさん脂肪がついている、いわゆる“かくれ肥満”がリンゴ型肥満の部類に入るのです。


幸いなことに内臓脂肪は、体重が減少すれば皮下脂肪よりも先に落ちるという特徴を持つので、メタボリックシンドロームやそこから起こる生活習慣病を防ぐには、まずBMI値に気を付ければ良い事になります。


BMI値を計算するのが面倒ならば、もっと簡単にわかる方法があります。


まずウエストとヒップをメジャーで測ってください。男性の場合はウエスト÷ヒップ=1.0以上、女性の場合は0.9以上が「かくれ肥満」になります。


もっと簡単なのは手足は細いのに、おなかだけがポッコリ出ている人でおへその横を縦につまんでみて、皮下脂肪の厚みが薄い場合は、内臓脂肪による肥満の可能性があるとみてよいでしょう。


最近では、へその位置での腹囲(ウエストサイズ)が男性で85cm、女性で90cmを超えると、かくれ肥満である可能性が高いとも言われています。


しかしながら、「腹部肥満」が心臓病のリスクを高めているという認識のある医師は、なんと4割しかなかったという、ショッキングな調査データが発表されました。


内臓脂肪の過剰蓄積などによって起こる腹部の「肥満」が、心臓病の引き金になる危険性が高いと認識している開業医、内科専門医は約4割しかいないことが、世界心臓連合などの調査でわかったというものです。


ウエストサイズを測っている医師も3割足らずで、日本心臓財団は「ウエストサイズを一定以下にすることは、心臓病予防への一歩」と呼びかけています。


やはり自分の健康・異常は自分で守る・察知するという、セルフメディケーションの意識を高める事が大切なようですね。






【腹部肥満に関しての最新情報(06年5月)】

「腹部肥満」に関して最近では、ウエストだけの計測では、ウエストは同じでも身長が低い人と高い人では健康危険度に違いがあり、低い人のほうがリスクの高い可能性がある、日本女性のウエスト90cm以上という基準をもとにするとBMIで肥満とされた割合より肥満検出率が低くなってしまう、などの問題点が浮上しています。


そこで、最近注目されているのが、ウエストだけでなく身長も考慮したウエスト・身長比を指標とする考え方<ウエストハイト法>です。この方法だと、BMI値(BMI=体重[kg]÷(身長[m]×身長[m])肥満は25以上)では正常であっても、腹部肥満の人、いわゆる“かくれ肥満”を特定できるのです。


計算式は、ウエスト・身長比<ウエストハイト法>=ウエスト÷身長といたって簡単なもの。0.5以上が腹部肥満、0.5未満が正常とされています。年齢が同じでも身長および体重による個人差が大きい小児の場合、とくにウエスト・身長比は重要な指標になっていくでしょう。


いままでは、正常体重でありながら、糖や脂肪などの代謝異常の人を発見する方法は、あまり注目されていませんでした。しかし、実際には、正常BMI値でも男女ともにウエスト・身長比が0.5以上の人は、高血糖などの冠動脈疾患の危険性は、0.5未満群の人に比べて明らかに高くなるといいます。


【参考記事】
メタボリックシンドロームとは?
メタボリックシンドロームの原因は?
米国マイタケプロダクツ社開発シンドロンSXとは?
肥満の定義って何?BMIって何?
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2005年11月03日 12:29