たまねぎが血管の老化を防ぎ血流を良くして動脈硬化防止

たまねぎの原産地は中央アジアで、古代エジプトではピラミッドを建設するときに、労働者にスタミナ源として与えられていたといわれています。日本では、明治時代にアメリカから伝わったといわれています。たまねぎやにんにく、ニラといったネギ属の植物には、つんとした刺激臭があるのが特徴です。

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血液・血管を守る硫黄化合物や抗酸化物質の宝庫


1日最低1/4個のたまねぎを食べよう、加熱料理もOK


中でも、たまねぎの場合は、包丁で切ると目がしみて涙が出てきます。これは、イソアリインという成分が、酵素によって催涙性の物質スルフェン酸に変化し、その一部分がさらにチオスルフィネートという硫黄化合物になったためです。春先の新たまねぎは、このチオスルフィネートが特に多いため、目のしみ具合も激しくなります。






たまねぎの血栓・血糖値・コレステロール・血圧に対する健康効果


そして、このチオスルフィネートは、非常に強い血栓予防作用を持っているのです。また、たまねぎには、血糖値や血中コレステロール値を下げる働きもあります。作用機序はまだわかっていませんが、高脂肪食の後にたまねぎ50gを摂ると、血糖値も血中コレステロール値も上がらなかったという実験も報告されています。また、別の実験では、たまねぎは、悪玉コレステロールを減らし、善玉コレステロールを増やしたとの報告もされています。

さらに、たまねぎには、血圧を下げる作用もあるといわれています。従来は、チオスルフォネートによる血栓予防作用によるものであるとか、血中コレステロール値を下げる作用によるものであるとかいわれていましたが、最近ではプロスタグランディン(1種のホルモン)に似た成分によるものだといわれています。






たまねぎの強い抗酸化力と脂肪吸収抑制効果


また、たまねぎには、ケルセチンというフラボノイド(ポリフェノールの1種)が多く含まれています。ケルセチンは、主に柑橘類やりんご、緑茶、たまねぎ、赤ワインなどに広く含まれ、中でもたまねぎには特に多く含まれています。特に、茶色い薄皮は、食べる部分よりかなり多く含まれているといわれています。たまねぎの皮を干して、お茶にして飲むという健康法も流行ったことがあるくらいです(但し、味にかなり難あり)。したがって、日本人は、たまねぎから多くのケルセチンをとっているといわれています。

ケルセチンは、ポリフェノールの中でも特に脂肪吸収抑制効果が強く、体内の脂肪を排出するサポーター的働きをします。ケルセチンは、肝臓での脂肪代謝を高めるとともに、消化管で脂肪と結合し脂肪の吸収を抑制します。その他の働きとして強い抗酸化作用花粉症の炎症を抑える効果なども認められています。






たまねぎの適量・調理方法


では、1日にどれぐらいのたまねぎを摂れば、良いのでしょうか。過去の先人の実験結果から判断すると、1日50gも摂れば、充分のようです。普通のたまねぎは、1個が約200gなので、50gとは、1/4個で良いことになります。

チオスルフィネートなどの硫黄化合物は、熱に強いため、どんな加熱料理をしても壊れることはありません。また、たまねぎには、にんにくと異なり食べ過ぎの心配は一切ありません。できれば毎日、食べたいものです。






たまねぎの選び方・保存方法・裏技?


たまねぎを選ぶときは、皮につやがあり、押すと芯がかたいものを選びましょう。芽や根が出たものは、水分が少なくなっているので、味や栄養分が落ちている可能性があるので避けましょう。たまねぎは、通常2〜3ヶ月くらいはもちますが、春先の新玉ねぎは1週間くらいしかもたないので注意しましょう。また、切ったものは切り口を上にして、ラップなどで密封して野菜室で保存すると良いです。


最後に裏技をひとつ。涙を出さないたまねぎの切り方をご案内いたします。ひとつは、皮をむく前に電子レンジで20秒ほど加熱すると、目の粘膜を刺激するイソアリインの催涙性が弱まり涙を流さずにすみます。また、逆に冷蔵庫で冷やしてから切っても効果があります。買ってきたばかりのたまねぎよりも数日、冷蔵庫に入れてあるたまねぎの方が目に楽なのはご存知の通りです。その他にも、よく切れる包丁を使ったり、包丁の方を冷たく冷やして使ったりすると効果があるようです。

【参考記事】
血栓とは?
血中の警察官?「抗酸化物質」の正体とは・・・

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2006年05月03日 18:00