生よりゆでた「にんじん」の方がβカロテンの吸収率が高い
「お〜い、お茶」で有名な伊藤園は、にんじんに多く含まれているβカロテンは、生のにんじんよりもゆでたにんじんからの方が体内への吸収率が高いことを確認しています。この結果の詳細を、2006年5月27日に開催される、「日本農芸化学会関西支部例会」にて発表するとのことです。
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●βカロテンは、抗酸化作用を発揮するカロテノイド
βカロテンはにんじんやかぼちゃ、ほうれん草などの緑黄色野菜に多く含まれていますが、中でも100gあたり7.7mg含有するにんじんが群を抜いて多くなっています。このβカロテンは、体内に入ると小腸から吸収され、必要な分だけビタミンAに変化します。不必要な分は、そのまま体外に排出されたり、安全なβカロテンのまま「貯金」されているため、ビタミンAの過剰摂取という心配はありません。
βカロテンは、フリーラジカルを消したり、発生するのを防ぎ、抗酸化作用を発揮するカロテノイドの1種です。細胞の表面はビタミンEが、内部はβカロテンが、過酸化脂質ができるのを防止しているといわれています。また、ビタミンAは、視力を維持する働きや皮膚・口・鼻などの粘膜を保護する働きがあります。
今回の実験では、24〜41歳の健常な男性8名を対象にしています。「ゆでていない生にんじんの破砕物」と「ゆでたにんじんの破砕物」、それぞれの摂取後10時間までの血中βカロテン濃度変化量を比較したところ、「ゆでたにんじんの破砕物」の方が明らかに高いことを確認しています。
特に、8時間後では血中濃度の差が1.6倍となっています。
さらに、それぞれの10時間後までのβカロテン血中濃度を比較すると、「ゆでていない生にんじんの破砕物」よりも「ゆでたにんじんの破砕物」の方が34%高く、吸収率が高まることを確認しています。
これらのことから、食事とともににんじんを摂取する際、生の状態よりもゆでることによって、にんじんに含まれているβカロテンの体内への吸収率が高まることが実証されたというものです。
【管理者コメント】
私たちが食べる時は、生で食べるよりゆでて食べる場合が圧倒的に多いので、今回の結果は、喜ばしい報告ではなかったかと思います。これから、温野菜には、にんじんは欠かせませんね。しかし、まあキリンじゃあるまいし、生でバリバリ食べる人は、あまり見かけませんよね。
また、中華料理(酢豚等)のように、油で炒めた場合はどうなのでしょうか?いずれは知りたいところですね。今回は、野菜ジュースのメーカーの伊藤園なので、ジュースという観点でしか検討されていないのは、仕方ないと思うと同時に、少し残念な気持ちも残りました。
【参考記事】
細胞が酸化するということは?
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血中の警察官?「抗酸化物質」の正体とは・・・
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2006年05月21日 15:50



