ココアを良く飲む人は、飲まない人に比べて死亡率が半分?

近年、特にその抗酸化作用の強さで注目されているのが「ポリフェノール」です。ココアには、カカオポリフェノールがふんだんに含まれています。「ポリフェノール」とは、光合成によってできた植物の色素成分であるフラボノイドと、それ以外の光合成でできた植物の苦味や辛味・えぐみ成分の総称のことをいいます。

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カカオポリフェノールと食物繊維の優れたパワー


強い酸化防止効果は長寿の秘訣?


ココアの原料であるカカオは、西アフリカ、中南米などで栽培されているカカオの木の果実の中にある種子のことです。カカオは赤道の南北緯20度以内、平均気温27℃、高温多湿な地域で栽培されます。


ココアには、カカオポリフェノールの他にも、食物繊維が30%も含まれています。カカオポリフェノールと食物繊維の作用で、LDL(悪玉)コレステロールの酸化を強く防止していると考えられています。


オランダの研究者は15年にわたり、65歳から84歳の高齢者470人を対象にココアの摂取による死亡率の相違についての実験を実施したそうです。実験期間内に314人が死亡しましたが、ココアを良く飲んでいた人の死亡率は、飲んでいなかった人の半分だったという驚きの報告をしています。


しかも、実験でココアを良く飲んでいた人の、1日の摂取平均量はたったの4.2gでした。私たちが普段、ココアを飲むときは1杯につき、約20gを溶かして飲んでいると思われます。4.2gでは大さじ1杯にも満たない量です。まあオランダのココアは、日本のココアと成分構成が違うのかもしれませんし、日本人での実験でもありませんので、今後の日本人での研究に期待がかかるところですが・・・


ココアには、血圧を下げる作用があることが、広く知られていますが、心臓病予防については、まだまださまざまな議論が世界的に交わされています。


また、一般に香りが脳へ及ぼす効果として、アロマテラピー(芳香療法)がよく知られていますが、カカオの香りには集中度向上効果が認められています。東邦大学の研究によれば集中度や記憶学習能力、記憶力が向上するという実験報告もされています。


また、強い持久力の必要な激しい運動をした後は、筋肉の燃料源であるグリコーゲンが大幅に減少します。だから、運動の後に炭水化物の入った、スポーツドリンクを飲用するのは、理にかなったことなのです。しかし、最近の研究では、さらにタンパク質も同時に摂った方が良いともいわれており、炭水化物とタンパク質がバランスを良く配合された、「ミルクココア」が最適だという学者もいます。


「ココアを飲むと眠れなくなる」という人もいますが、カカオに含まれるテオブロミンという成分は、チョコレートやココアのあの独特の苦さのもとで、化学的性質はコーヒーやお茶に含まれるカフェインとよく似ています。しかし、カフェインが眠れなくなったり、興奮作用が強いのに対して、ココアのテオブロミンの作用は非常におだやかなので、子供からお年寄りまで安心して飲むことができるのです。


いずれにしても、カカオポリフェノールと食物繊維の健康効果で、LDL(悪玉)コレステロールの酸化を強く防止して、死亡率を低減しているというのは、容易に想像される事実です。中性脂肪・コレステロールの気になる方はコーヒーも良いですが、ココアも積極的に飲んでみてはいかがですか?但し、砂糖を入れない「ブラックココア」を好きになってくださいね。

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2006年03月02日 22:24