水を1日、2リットル飲む習慣があなたを有害物質から救う
人間の体の大部分は、水でできています。血液が体重の約8%、それ以外の水分で約60%も占めているのです。そして、1日に排泄する水分量は、汗や糞尿で約2.5リットル。ということは、食事を含めた水分で2.5リットル以上は補充しないと私たちは生きていけないのです。砂漠に植物が育たないと同じ事です。しかし、この当然のことを理解していない人が意外と多いのです。現代人は、慢性的に脱水状態なのです。
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●知らず知らずに脱水状態
私たち人間の水分の排出ルートは、汗や尿、そして大便からだけではありません。吐く息や汗以外で皮膚から水分が知らず知らずに出てしまうのです。そのような水分の自然蒸発を、私たちは感じることができないので、「不感蒸泄」と呼ばれています。不感蒸泄で、1日0.5〜1リットルは排出されるといわれています。したがって「汗をかいていない」、「トイレに行っていない」から水分は失われていない、と考えるのは間違っているということになるのです。
●但し、水には正しい飲み方がある!?
水は、人間の体の中で色々な働きをしていますが、その中で最も大切な働きは「血液の流れを良くする」、「新陳代謝を促進する」ということです。老廃物や毒素を排出して、腸内細菌や酵素の活性化をするのです。一昔まえに、問題になったダイオキシンなどの環境汚染物質や食品添加物、発がん物質なども、大量の水はキチンと体外に排出してくれるのです。
また、水は血管の中だけではなくリンパ管の中でも大切な働きをしています。皮下組織にある過剰な水分やタンパク質、老廃物などを浄化して血液に運び込む働きもしているのです。血管を川にたとえると、リンパ管は下水道のようなものです。どちらにも良質な水は、絶対に必要なのです。
そして、水を飲むと交感神経が刺激され、エネルギー代謝が活発になり、消費カロリーが増えます。さらに、交感神経が刺激されると、アドレナリンが分泌されて、脂肪細胞の中にあるリパーゼを活性化させて、中性脂肪を脂肪酸とグリセロールに分解していくのです。
それでは、のべつまくなしに、ガブガブ飲めばいいのかというと、そうではなく、理想的な水の飲み方というのがあるということなので、少しご案内をしておきます。
□寝起きと食事の1時間前がベスト
起き抜けに500ml、昼食の一時間前に500ml、夕食の一時間前に500mlというのが理想的な水の飲み方です。水は30分程度で腸に移行してしまいますので、食事への影響はありません。食前ではなく、「一時間前」というのがポイントです。総量としては1日1.5リットルから2リットルは摂りたいところです。
□食事中や食後は、200ml以下に抑える
食事中や食後に大量の水を飲むと、消化酵素が薄まってしまい、正しい消化・吸収ができなくなってしまいます。食後に水を一気に飲み干したり、食事中に水のお替りをするサラリーマンの方を良く見かけます。気分的に水がほしいところですが、ここはグッと我慢した方が体には良いようです。
□寝る前や夜中には飲まない
寝る前や夜中に目が覚めたときに飲む方がいますが、夜中は胃が蠕動運動をしていません。したがって夜中の水は逆流を起こす可能性があり、万が一、強い酸である胃酸が混ざった水が気管にでも入ったら、大変なことになるのです。
□コーヒーやお茶は水ではありません
コーヒーやお茶は確かに液体ですから、水を多く含んでいます。しかし、水よりも糖分・アルコール・カフェイン・添加物を摂取する事の方が深刻で、場合によっては体から水分を奪う事になりかねません。やはり、水分摂取は「水」で行うことがとても大切なことなのです。
□冷たすぎる水はダメ
冬場に冷蔵庫の冷たい水を飲むと、体を冷やしてしまうので余り良い事ではありません。また、冷たすぎて胃に負担がかかり痛みが出る方もいらっしゃいます。温度計でいちいち測るのは、面倒で現実的ではないのですが、水は約20度程度の温度のものを飲むのがベストです。ちなみに冷蔵庫の水の温度は3〜5度程度だと思っていたほうが良いようです。春秋の室温程度が目安になるでしょう。
□下痢しやすい人は少ない量から
水を飲むとすぐに下痢をしてしまう人がいます。そういう人は一回に500mlを飲むのではなく、200mlくらいから徐々に始めて、250ml、300ml、350mlと徐々に増やしていけば、体も慣れてきて、自然と下痢をしなくなるでしょう。
さあ、あなたも良いこと尽くめの「水2リットル健康法」を今日から始めてみませんか?もちろん、中性脂肪を下げるためにも、効果的な生活習慣であることは間違いありません。
余談ですが、スペースシャトルなどに乗り込んだ宇宙飛行士は、地球に着陸する1時間前に、1リットルの水と塩8グラムを摂取するといいます。地球上では、血流も重力を受けているので、それ相応に力強い心臓のポンプ力は備わっています。しかし、宇宙では無重力なので、心臓はそれ程の力を使わなくても、低い血圧で、血流はまんべんなく体内をめぐることができます。
数ヶ月間、宇宙で過ごした宇宙飛行士の心臓は、ポンプ力が弱くなっているので、急に重力のある地球に帰ってくると、非常に危険な状態になってしまうのです。したがって、地球に着陸する1時間前に、水分と塩分を急速に補給することで、一気に血圧と心臓を、重力のある地球環境に合わせた状態にするというわけです。この話からも、私たち人間には、水はなくてはならないものであることがわかりますよね。
【参考記事】
1日、2リットル飲む水は、いったいどんな水が良いのか
お酒を飲むなら、同時に大量の「水分補給」をしましょう
中性脂肪と汗・排泄物の関係
「ペットボトル症候群」!?に要注意
2006年04月24日 19:12



