野菜ジュースを継続的に飲むと中性脂肪や血糖が減る?
トマトジュースで有名な「カゴメ」が、野菜ジュースを摂取した人のうち、メタボリックシンドロームに密接に関連する要因である中性脂肪などが高めの人でメタボリックシンドロームの改善を確認したといいます。野菜ジュースを摂取することにより、中性脂肪が改善する効果が期待できるのでしょうか。
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●血中総カロテノイド濃度の高い人は中性脂肪の値が低い
今回の研究ではまず、野菜ジュース摂取が中性脂肪、HOMA-IR(*インスリン抵抗性指標)(以下メタボ関連マーカー)に与える影響について調べました。
研究では、56歳から83歳の55名を対象として、まず食事バランスガイドを利用した食生活全般の指導を全員に実施し、食事での影響を極小化しました。
そして、野菜ジュース(カゴメ製「野菜一日これ一本」 200mL)を1日1本2ヵ月間摂取する群24名(摂取群)と、摂取しない群31名(非摂取群)に分けて比較しました。さらに、摂取群及び非摂取群の中でメタボ関連マーカーの値がもともと高めの人と低めの人に分けました。
研究期間の前後で採血、採尿、問診などを行い、メタボの診断基準に使われている指標を中心とした血圧、糖、脂質の指標と、血中カロテノイド濃度(β-クリプトキサンチンなどのカロテノイド(野菜ジュースに多く含まれる)の血中濃度)を測定しました。
その結果は、研究前後のメタボ関連マーカーの変動について、摂取群と非摂取群で比較した結果、数値上差がみられますが、有意な差を得ることができませんでした。
しかし、摂取群において中性脂肪やHOMA-IRが高めの人では、野菜ジュース摂取によって有意差をもって改善したといいます。以上の結果から、中性脂肪、HOMA-IRが高めの人が、野菜ジュースを摂取することで改善が期待できるといえるでしょう。
また、血中総カロテノイド濃度とメタボ関連マーカーとの相関を解析した結果、血中総カロテノイド濃度の高い人は、中性脂肪、HOMA-IR、収縮期血圧の値が低いことが判明しました。
日本人の野菜摂取量は健康日本21で提唱されている目標値350グラム以上に対して、実際の平均値は約290グラム(平成19年国民健康・栄養調査調べ)と大きく不足しています。
「野菜をもっと食べなきゃ」と思いつつ、なかなか実行できない場合は、野菜の摂り方の1つとして野菜ジュースを活用するのも良いのではないでしょうか。
*HOMA-IRとは・・・
インスリン抵抗性(感受性)を診る検査方法で、空腹時の血中インスリン濃度μU/ml×空腹時血糖値mg/dl/405で求めます。日本人では、2.5以上であればインスリン抵抗性(インスリンの効きが悪い)があるということになります。正常値は1.6未満、この数値が高くなればなるほど、インスリン抵抗性が強く、高血糖となり、2型糖尿病になりやすいとされています。
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2010年02月07日 11:10



