L−カルニチンと中性脂肪
カルニチンは、昆虫の成長因子として見つかった、アミノ酸の一種リジンが体内で変化した物質です。動物やヒトの筋肉や肝臓にも、広く存在することが明らかになっています。カルニチンは遊離脂肪酸に結合して筋肉細胞のミトコンドリアに運び込む役割を果たしています。運動することで筋肉に取り込まれた遊離脂肪酸がエネルギーとして消費されて、肥満を防ぐことが期待できます。
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●L−カルニチンとは?
カルニチンは、昆虫の成長因子として見つかった、アミノ酸の一種リジンが体内で変化した物質です。動物やヒトの筋肉や肝臓にも広く存在することが明らかになっています。
脂質代謝に必須であることから、俗に「ダイエットに効果がある」、「脂肪を燃やす」といわれていますが、ヒトでの肥満に対する有効性については、まだ信頼できるデータは見当たりません。しかしながら、脂質代謝に関与しているのは事実です。
●L−カルニチンと中性脂肪の関係は?
体温が上昇したり、アドレナリンなどのホルモンの作用によって体脂肪から遊離した脂肪酸は、筋肉細胞のエネルギー発電所であるミトコンドリアに取り込まれてエネルギーとして代謝されます。
カルニチンは遊離脂肪酸に結合して筋肉細胞のミトコンドリアに運び込む役割を果たしています。運動することで筋肉に取り込まれた遊離脂肪酸がエネルギーとして消費されて、肥満を防ぐことが期待できます。
カルニチンが不足すると、脂肪酸をエネルギーに代謝することができず、体脂肪が増えることがわかっています。また過食やアルコールの飲みすぎでエネルギーとして使いきれない脂肪や糖質は中性脂肪に変換されますがカルニチンには血液中の中性脂肪値を下げる作用があることもわかっています。
筋肉細胞のミトコンドリアに運び込むことです。
●L−カルニチンに種類があるの?
但し、遊離脂肪酸に対して効果があるのはL-カルニチンという種類(異性体)であり、D-カルニチンはL-カルニチンの作用を阻害するため、逆にL-カルニチン欠乏を引き起こすことがあると言われています。サプリメントで使用されるL-カルニチンの製造方法には、発酵法と有機合成法の2通りあります。発酵法の場合は100%体内のものと同じL-カルニチンですが、合成法の場合は有害なD-カルニチンが完全に除去されていない場合があります。
●L−カルニチンのその他の働きは?
妊婦、また血液透析、無尿症、尿毒症、慢性肝疾患の場合の安全性については、信頼できる充分なデータがないので、使用を避けた方が無難といわれています。
但し、妊婦は、一時的に一種のL-カルニチン欠乏的な状態にあります。分娩時の血漿L-カルニチン値が妊娠していない女性の場合の1/2に減少していることがわかっています。このリスクを低減するために、海外の大学教授などは妊婦が毎日一定量のL-カルニチンを補給するよう推奨していますが、日本ではあまり話題にはなりません。
一方、循環器官への効果は期待されており、慢性安定狭心症患者の運動耐性向上、うっ血性心不全患者の症状改善、心筋梗塞発作後の合併症や死亡率の低減に有効性のある報告がされています。
●L−カルニチンの効果的な摂り方は?
L-カルニチンは体内に蓄積されるものではありませんので、毎日の摂取が不可欠です。摂取する時間帯は、活動を始める前、つまり朝に摂取するのが効果的です。日本では2002年から、それまで医薬品扱いだったL-カルニチンが食品として利用できるようなりました。また厚生労働省はサプリメントでの摂取の上限値を1日1000mgまでとしています。
【スポンサード リンク】2005年11月14日 20:58



