DHA(ドコサヘキサエン酸)と中性脂肪

DHA(ドコサヘキサエン酸)は、「HDLコレステロールは下げずにLDLコレステロールを下げる」、「中性脂肪を下げる」、「血小板凝集の抑制をし、血栓が出来るのを防ぐ」事が認められています。最近では、脳に大きな影響を与えるとも、いわれています。「脳力アップ」、「認知症の防止」、「胎児の脳細胞形成」にも、何らかの関与があることが研究されています。

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中性脂肪を減らす脂肪酸があった!?


DHA(ドコサヘキサエン酸)とは?


脂肪酸は一方の端にメチル基(−CH3)、他方の端にカルボキシル基(−COOH)が付いた長い炭素の鎖構造を採っています。この炭素の鎖の一部が二重構造となっているものを不飽和脂肪酸と呼んでいます。


不飽和脂肪酸の内、メチル末端の炭素から数えて3つめが最初の二重結合であるものをn−3系脂肪酸といいます。


DHAは、炭素数が22、不飽和結合が6のn−3系の直鎖不飽和脂肪酸で、EPA(エイコサペンタエン酸)と同様、主に魚に含まれる体内では合成されない必須脂肪酸の一つなのです。体内では脳や神経組織、精子などに多く存在しています。






DHAの作用は?


「HDLコレステロールは下げずにLDLコレステロールを下げる」、「中性脂肪を下げる」、「血小板凝集の抑制をし、血栓が出来るのを防ぐ」事が認められています。EPAにもDHAとほぼ同じ効果があるといわれていますが、LDLコレステロールを減らす働きは、DHAのほうが強いといわれています。


またDHAには「記憶学習能力の向上」「視力の向上」「抗炎症作用」「血しょうコレステロール低下」が、生理作用としてあげられています。また少し難しいですが「ストレスを受けている人の攻撃的な行動を抑える」、「小児における運動障害の改善」、「早産児における生後の視覚的注意力の向上」、「失読症(読書障害)の小児における夜間視力の向上」、「加齢黄斑変性の予防」というような研究でも効果が認められています。


厚生労働省でもヒトでの有効性について、
冠状動脈疾患に対しての有効性を認めています。
「中性脂肪を低下させる作用のあるEPA、DHAを含んでおりますので、中性脂肪が気になる方に適します」
などの表示を「特定保健用食品」として認可しています。


DHAカプセル(DHA含有量29%)を28日間服用していただき、その間の血液中における総コレステロール値、悪玉コレステロール(LDL)値、中性脂肪値、血圧値を測ったところ、すべてにおいて値が減少したのです。(株式会社マルハグループ本社調べ)

魚を週8食、心筋梗塞の発症60%減…厚労省調査

EPA・DHAの高脂血症および高血圧に対する影響 - マルハ社内試験 -
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DHAを含む食品としては?

DHAを含む食品としては可食部100g中のDHA・EPAの合計量ですが・・・
本まぐろ(トロ)4.2g、さば3.3g、はまち3.3g、まだい(養殖)2.9g、ぶり2.7g、いわし2.5g、うなぎ2.3g、さんま2.2gなどがある。トロ・さば・はまち当たりがDHAの王様ですね。






DHAは脳に大きな影響を与える?


実は、DHAは脳に大きな影響を与えるといわれています。脳には約140億個の細胞があるといわれているが、この細胞にはニューロンという突起した神経細胞があり、このニューロンから伸びた突起と他の神経細胞が結合している部分をシナプスといいます。


このシナプスは電話局や放送局のようなはたらきがあり、ここでさまざまな情報の伝達が行われているのです。DHAはこのシナプスにも入ることができ、このシナプスの情報処理能力の良し悪しに関係しているといわれています。つまり、DHAが多いほど、シナプス膜を柔らかくすることができ、情報伝達もスムーズに行くと考えられているのです。


「魚をたくさん食べると頭がよくなる」のはあながちうそではない!


脳の神経細胞は生まれてから増えることはなく、年とともに減っていく一方だが、DHAを十分にとり、絶えず脳に刺激を与えると残った神経細胞を活性化させることができます。脳は刺激を与えて鍛えれば鍛えるだけ向上する性質があり、これは年をとっても変わらないため、認知症の防止にもなるのです。


DHAを摂取して頭がよくなるのは、生まれた後のことばかりでなく、胎児にも大きく影響を与えていることが分かっている。 脳の神経細胞の数は胎児の脳が形成されるときに決定し、生まれた後では神経細胞の数は増えない。当然胎児は母体からDHAを摂取するわけだから、脳の神経細胞を増やし、十分な発達を促すためには、妊娠中の女性はDHAを多く含んだイワシなどを積極的に食べるべきなのである。






DHAの副作用は?


副作用として、げっぷ、吐き気、鼻血、軟便が報告されています。1日3g以上の摂取で、凝血能(血液が固まる力)が低下し出血傾向が起きる可能性があります。
また最近では摂りすぎるとLDLだけではなくHDLも減らしてしまう、酸化されやすいのでLDLを酸化してしまう、アレルギー反応が出るとも言われています。適度なバランスの良い摂取が有効と言う事です。

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2005年11月19日 16:00