EPA(エイコサペンタエン酸)と中性脂肪

魚やアザラシを常食するイヌイットでは、脂肪摂取量が多いにもかかわらず血栓症や心疾患が非常に少ないことから注目された栄養素です。イヌイットとはカナダの北端部に住む民族の事で、アメリカ領のアラスカではご存知「エスキモー」と呼ばれます。

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中性脂肪を減らす脂肪酸があった!?


EPA(エイコサペンタエン酸)とは?


脂肪酸は一方の端にメチル基(−CH3)、他方の端にカルボキシル基(−COOH)が付いた長い炭素の鎖構造を採っています。この炭素の鎖の一部が二重構造となっているものを不飽和脂肪酸と呼んでいます。


不飽和脂肪酸の内、メチル末端の炭素から数えて3つめが最初の二重結合であるものをn−3系脂肪酸といいます。


EPAは、炭素数が20、不飽和結合が5個のn−3系の直鎖不飽和脂肪酸で、イワシなどの青魚の脂肪に含まれる体内では合成されない必須脂肪酸の一つです。


魚やアザラシを常食するイヌイットでは、脂肪摂取量が多いにもかかわらず血栓症や心疾患が非常に少ないことから注目された栄養素です。イヌイットとはカナダの北端部に住む民族の事で、アメリカ領のアラスカではご存知「エスキモー」と呼ばれます。






EPAの作用は?


「HDLコレステロールを増やす」、「中性脂肪を下げる」、「血小板凝集の抑制をし、血栓が出来るのを防ぐ」、「血液粘度の低下」事が認められています。


特にEPAには、この血液を固まりにくくする作用が強いといわれています。


血液が血管で固まったものを血栓といいますが、この血栓で血管が詰まると血液が流れなくなり、脳に血栓ができれば脳血栓、脳卒中などを起こす可能性があるのです。 同様に、心臓の筋肉に酸素や栄養を与える動脈の一部が硬化や血栓によって狭くなったりふさがったりすると心筋梗塞を起こしやすくなるのです。 これらの血栓ができるのを防ぐ効果がEPAの特徴です。


そのうえ、EPAは、血管の収縮を抑えて血圧を下げる働きももっているため、血管を丈夫にして、脳梗塞の予防効果も期待できます。


また少し難しいですが「冠状動脈疾患に対しての有効性」、「再発性の単極性うつ症状に対する抗うつ治療の補助」、「境界性人格障害」、「L−アルギニンとRNAの組み合わせで手術後の回復時間を短縮」、「重篤な合併症の予防」、「免疫能の向上」というような研究でも効果が認められています。


また「加齢黄斑変性の予防」などに対しては経口摂取で効果がないことがわかっています。同類のDHAと若干、異なるところが興味深いところです。


厚生労働省でもヒトでの有効性について、
冠状動脈疾患に対しての有効性を認めています。
「中性脂肪を低下させる作用のあるEPA、DHAを
含んでおりますので、中性脂肪が気になる方に適します」
などの表示を「特定保健用食品」として認可しています。

魚を週8食、心筋梗塞の発症60%減…厚労省調査






EPAを含む食品としては?


EPAを含む食品としては可食部100g中のDHA・EPAの合計量ですが・・・
本まぐろ(トロ)4.2g、さば3.3g、はまち3.3g、まだい(養殖)2.9g、ぶり2.7g、いわし2.5g、うなぎ2.3g、さんま2.2gなどがある。トロ・さば・はまち当たりがEPAの王様ですね。






EPAの副作用は?


副作用として、げっぷ、吐き気、鼻血、軟便が報告されています。1日3g以上の摂取で、凝血能(血液が固まる力)が低下し出血傾向が起きる可能性があります。
また最近では摂りすぎるとLDLだけではなくHDLも減らしてしまう、酸化されやすいのでLDLを酸化してしまう、アレルギー反応が出るとも言われています。適度なバランスの良い摂取が有効と言う事です。

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2005年11月19日 18:25