足に発病する閉塞性動脈硬化症
足の血管が動脈硬化を起こして血流が悪くなる「末梢(まっしょう)動脈疾患」という病気が増えています。この病気になると、命にかかわる心筋梗塞や脳卒中なども起こしやすいことが分かり、全身の血管の動脈硬化進行度を知る指標として、注意が必要です。
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●心筋梗塞・狭心症・脳卒中など重い疾病も併発
末梢動脈疾患は、「閉塞性動脈硬化症」とも呼ばれていますが、お肉中心の欧米的な食生活の普及や、高齢化の進行とともに最近増えており、患者数は推定で50〜60万人といわれています。症状は様々で、ほとんど自覚症状のない人から、足の血行不良により足が冷たくなったり、しびれたり、痛くて、長い距離を歩けなくなったりする患者さんまでいます。また、病状が悪化して足の切断を余儀なくされることもあるというから油断できません。
閉塞性動脈硬化症の治療は、狭まった足の血管の内部で「風船」を膨らませて広げたり、迂回(うかい)血管を植え付けるバイパス手術を行ったりします。この病気が怖いのは、動脈硬化が原因となるほかの病気も発病しやすいことなのです。 この患者さんの7〜8割で、心臓の筋肉に酸素を送る冠動脈が詰まる心筋梗塞や、細くなる狭心症の兆候があるといいます。また、ほとんどの患者さんで、脳卒中につながる首の動脈の狭窄(きょうさく)が見つかるともいわれています。
動脈硬化は全身の病気なので、足で病状が進んでいれば、当然、心臓や脳の動脈でも悪化している危険性があるのです。外から触診できる足の動脈は、動脈硬化の有無を知る『窓』とも言えるといわれています。
●家庭用の血圧計を使ってチェックができる
病状の進み具合を、家庭用血圧計を使って、手軽に調べられる方法があるというのでご案内します。 まず、ゆったりとあおむけに寝て、靴下やストッキングを脱ぎ、足首と上腕で血圧を測ります。上腕は普段通りで良いが、足首での血圧測定は、圧迫帯(カフ)をくるぶしの上に巻いて行います。
足首の最高血圧を、上腕の最高血圧で割った値・ABI(足首と上腕の血圧比指数)を計算して見ましょう。もし、病状が進んでいると、足の動脈が細くなったり、詰まったりして血流が悪くなるので、心臓に近い上腕に比べて、足の血圧が低くなるのです。
この値が0・9以下だと、全身で動脈硬化が進んでいる危険性があるので、注意が必要です。但し、家庭用血圧計で足の血圧を正確に測るのは難しいので、この数値だけで一喜一憂する必要はありません。どうしても心配な人は、大学病院など大きな病院の血管外科、または循環器内科で精密な検査を行っているので、受診してみても良いと思います。
2005年12月24日 15:39



