検査値の簡単解説
毎年、実施される健康診断を皆さんは受けていますよね。受診後、数日から数週間後に健診結果が手元に届きます。しかし、日本語の検査項目ならなんとなく、多い少ない、良い悪いが判断できますが、アルファベットの略号になっている検査項目は、何のことかさっぱりわかりません。ひとつひとつ、調べれば良いのでしょうが、なかなかそこまでする人はいません。
そこで、ここでは、そんな検査数値を、専門用語は使わず、平易な表現でなるべく簡単に解説しています。一言二言、覚えておくと「物知り」になれるように短く構成しています。したがって、医療従事者の方には、全くお役に立てないと思いますので、専門書等で詳細にご確認することをお奨め致します。
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白血球数(WBC=White blood cell)
血液中には、白血球、赤血球、血小板の3種類の細胞がありますが、白血球は細菌の感染から身を守るために大切な働きをしています。白血球数が減少すると私たちの体は細菌感染しやすくなります。また、逆に増えることは、細菌に感染したか、どこかの組織が損傷したか、からだのどこかで炎症が起きていることを知らせてくれます。
赤血球数(RBC=Red blood cell)
血液中には、白血球、赤血球、血小板の3種類の細胞があります。その中で赤血球は、主に身体に必要な酸素を各部分に運ぶ役割をしています。赤血球は直径7〜8μm(1μmは1mmの1,000分の1)、厚さ2μmの円盤状の細胞です。ヘモグロビン濃度、ヘマクリット値とともに少なければ貧血、多ければ多血症の指標となります。
ヘモグロビン(Hb)
血液が赤いのは、赤血球の中のヘモグロビン(血色素)と呼ばれるたんぱく質が赤いからです。「ヘモ」とは鉄を意味し(痔を意味する場合もあります)、「グロビン」は血色素を構成するたんぱく質の一種であり、赤血球の袋の中には、無数のヘモグロビンがたくさんつまっています。ヘモグロビンのはたらきは、体内に酸素を運搬することです。吸い込まれた酸素と肺で結合して血液循環によって体内の組織に供給します。
ヘマトクリット値(Ht)
ヘマトクリット値とは、血液の中に占める赤血球の占める割合をパーセント(%)で表したものをいいます。一定量の血液の中にどれくらいの割合で赤血球が含まれているかを調べます。貧血の原因を調べるためには、赤血球恒数というものを計算する必要があります。その赤血球恒数を算出するために、赤血球数、ヘモグロビン量、ヘマトクリット値の3つの数値が必要なのです。
MCV、MCH、MCHC(赤血球恒数)
赤血球数、ヘモグロビン量、ヘマトクリット値から貧血の存在が判明した場合に、さらに赤血球恒数を計算して、貧血の種類・原因を鑑別します。危険なほどに進行した重症な貧血でも、徐々に進行した場合には、自覚症状がなく、貧血とは気づかないことが少なくありません。この状態が続くと、生命に直結する危険な場合もあるのです。自覚症状のない貧血ほど怖いものはありません。
血小板数(PLT)血小板は出血・止血のキーパーソン
血小板は骨髄の中にある「巨核球」(巨大核細胞)という細胞の細胞質がちぎれたものです。血小板はご存知のように出血などを止める「止血」に関わる血液に含まれる細胞成分です。したがって、血小板の数や機能の異常は出血や血栓をまねきます。血液検査による「血小板数」により、出血の原因をある程度推測することもできます。血小板数は英語でplateletといい、「PLT」という略号で表されることがあります。
GOTとは〜肝機能障害や心筋梗塞のバロメーター〜
GOTとは、アミノ酸の変換酵素のことで、心臓や肝臓・骨格筋などに多く含まれています。通常、その血中濃度は低いレベルで安定していますが、何らかの原因で、ひとたび心臓や肝臓の細胞が破壊されると、血液中に出てきて、血液検査におけるGOTの値が異常な高値になります。
GPT(ALT)とは〜肝機能障害の特異的バロメーター〜
GPTとは、アミノ酸の変換酵素のことで、人体のほとんどの組織に含まれていますが、なかでも肝臓(肝細胞の細胞質中)に圧倒的に多い酵素です。通常、その血中濃度は低いレベルで安定していますが、何らかの原因で、ひとたび肝臓の細胞が破壊されると、血液中に出てきて、血液検査におけるGPTの値が異常な高値になります。
γ-GTPとは〜肝機能、特にアルコールが深い関係〜
γ-GTPも、GOT・GPTと同様に、肝臓に存在する酵素です。肝臓や胆管の細胞がこわれると、血液中にγ-GTPが血液の中に流れ出てくるため、γ-GTPは肝臓や胆管の細胞がこわれた時の検査値として使用されています。



