GOTとは〜肝機能障害や心筋梗塞のバロメーター〜

GOTとは、アミノ酸の変換酵素のことで、心臓や肝臓・骨格筋などに多く含まれています。通常、その血中濃度は低いレベルで安定していますが、何らかの原因で、ひとたび心臓や肝臓の細胞が破壊されると、血液中に出てきて、血液検査におけるGOTの値が異常な高値になります。

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GOTの基準値は0〜44IU/l


GOTはアミノ酸合成促進酵素


「GOT」は、Gutamic- Oxaloacetic Transaminase(グルタミン酸・オキザロ酢酸アミノ基転移酵素)の略です。但し、最近では国際的見地から「AST」(Asparate Aminotransferase:アスパラギン酸オキソグルタル酸アミノトランスフェラーゼ)が用いられるようになってきています。これは、単に呼び名がかわっただけで、内容も単位もまったく同じです。(GOT、GPTの単位は、かつてカルメン単位(KA)が主流でしたが、現在は国際単位(IU)が一般的になっています)


通常は、新陳代謝により死んだ細胞中にあったGOT、GPTが血液中に流れ出すため、血中には常に一定量のGOT、GPTが含まれています。しかしながら、肝臓や心臓の細胞が病気で壊されると大量のGOT、GPTが流れ出て、その値が大きくなるのです。


GOTやGPTは、飲酒や運動ですぐに10%くらいは上昇します。したがって、採血前の2〜3日は、特に運動を控えるのが理想とされています。


別なページでご案内しているGPTもGOTはほとんど同じはたらきの酵素です。しかし、GOTは肝臓の細胞以外にも心臓や手足の筋肉などの中にもあるのに対して、GPTは肝臓の細胞にのみ存在します。


したがって、心筋梗塞などの場合には、GOTの数値だけが上がって、GPTの数値は上がらないことがあります。また、肝臓の細胞がこわれたときには、GOTとGPTがともに上がります。そのほかにもGOTとGPTのバランスで病気や状態が判断できる場合があります。






GOTが減少する場合


基準値が「0」からなので、少なすぎることで問題になることはありません。






GOTが増加する場合


【GOT・GPTの異常をきたす病気】
GOT/GRT<0.87 GOT/GRT>0.87
500IU/l以上 ウィルス性肝炎(黄疸期)
薬物性肝障害
劇症肝炎
ウィルス性肝炎(初期)
心筋梗塞(重症)
100IU/l以上500IU/l未満 慢性肝炎活動型 アルコール性肝炎
胆汁うっ滞・閉塞性黄疸
心筋梗塞(軽症)
筋ジストロフィ症
溶血性疾患
100IU/l未満 慢性肝炎性活動型
脂肪肝(過栄養性)
肝硬変・肝癌
脂肪肝(アルコール性)
基準値はGOT(AST)=0〜44IU/l、GPT(ALT)=0〜47IU/l


【参考記事】
中性脂肪とGOT・GPT・γGTPの関係
GOT・GPT・γGTPとは?
中性脂肪と測定前日の食事の関係
アルコールと中性脂肪
お酒を飲むなら、同時に大量の「水分補給」をしましょう

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2007年03月31日 10:11