トランス脂肪酸対策先進国、アメリカでは?

ニューヨーク市は、2005年9月10日からトランス脂肪酸の使用を控えるよう、市内の飲食店に呼びかけ始め、2006年1月からは含有量の表示が義務づけられる事に・・・米国人は1日に平均5.8グラムのトランス脂肪酸を取っているといい、摂取の基準値は示さないものの、摂取量を減らそうとする消費者の商品選択を助けることを狙うといいます。

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心筋梗塞を起こす危険性が約30%高い?


日本ではまだ野放し!?


アメリカでは心臓病協会推薦のTransfat free(「トランス脂肪酸」なし)とうたった新しいマーガリンがスーパーの店頭に目立ち始めました。(しかし、残念ながら日本ではまだ発売されておりません。)


トランス脂肪酸の害について、日本ではほとんど認知されておらず、トランス脂肪酸含有量の表示義務もないため、全く野放し状態です。


欧米諸国では、ある一定以上の「トランス脂肪酸」を含む製品を販売禁止にし、アメリカでも冠状動脈疾患の危険因子となるとして、特にニューヨーク市は2005年9月10日からトランス脂肪酸の使用を控えるよう市内の飲食店に呼びかけ始めました。


また、米食品医薬品局(FDA)は06年1月までにトランス脂肪酸含有量の表示を義務づけられる事になりました。(その他の国の対応はというとカナダとデンマークでは混入の「禁止」、ドイツ・オーストリア・オランダでは混入の「表示義務」といった対策がとられています。)


米国人は1日に平均5.8グラムのトランス脂肪酸を取っているといい、摂取の基準値は示さないものの、摂取量を減らそうとする消費者の商品選択を助けることを狙うといいます。


米国女性約8万人を対象にした研究では、トランス脂肪酸を最も多く摂取するグループは、最も少ないグループに比べ、心筋梗塞(こうそく)を起こす危険性が約30%高かったという報告もあります。


日本食品標準成分表によると、国内のマーガリンには、100グラムあたり7グラム程度のトランス脂肪酸が含まれているとされていて、米国で最も多いものは同20グラム程度だったといいます。


最後にこんな事件もありました。日本ではあまり報道されませんでしたが・・・


■米マクドナルド−調理油切り替え遅れ和解金9億円支払い■

米ハンバーガー店チェーン大手マクドナルドは、フライドポテトなど揚げ物に使う油を、健康に配慮した新タイプに切り替えると発表しながら、実施が遅れたことをマクドナルド社が、適切に公表しなかったとされる訴訟で、和解金など計約850万ドル(約9億円)を支払うと先月(05年2月)までに発表しています。


マクドナルドは2002年9月、心臓疾患の原因になると指摘された「トランス脂肪酸」を減らすため、調理油を03年2月までに新しいタイプに替えると発表しました。


ところが、実施が遅れたため03年2月に遅れの事実を公表しましたが、米国の健康問題活動家らは03年、消費者への告知が不十分だったとして損害賠償などを求め、カリフォルニア州の地裁に提訴していました。


・・・日本マクドナルドでは、調理油切り替えの発表ですら、未だにされていませんね。


【参考記事】
”狂った脂肪”、“食べるプラスチック”とは?
トランス脂肪酸はどんな食品に含まれるの?
トランス脂肪酸対策後進国、日本はどうする?
米国で悪玉脂肪の「トランス脂肪酸」に対する動きあり

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2005年11月12日 09:00