高脂血症治療薬のEPAで心臓疾患などが2割も減少

魚の脂から抽出したエイコサペンタエン酸(EPA)から精製した高脂血症を治す医薬品で、狭心症などの冠動脈疾患になる確率が2割も減少したという試験結果を、神戸大が報告しました。

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高脂血症の患者さん約18,600人で5年間


魚の脂、EPAはりっぱな医療用医薬品


かなり大規模な臨床試験が行われたようです。75歳まで(下限は不明)の高脂血症の患者さん約18,600人を対象に行われました。


条件は別の高脂血症薬を飲んで頂いた上で、このEPAの医薬品を併用するグループとしないグループに分けて、5年間もの長きに渡り経過を見た試験結果です。


その結果は、

併用したグループの冠動脈疾患の発症率は2・8%

併用しないグループの冠動脈疾患の発症率は3・5%

になり、併用したグループが併用しないグループに比べ低かったというものです。


EPAには、中性脂肪の低下、抗血栓、抗炎症などの作用があることが広く知られているので、その違いが今回の試験で証明されたと言えるのではないでしょうか。


今回の試験に用いられた薬は持田製薬が製造している「エパデール」というもので、成分はイコサペント酸エチル(EPA)。効能は「血栓防止、高脂血症」として認可された医療用医薬品です。


EPAはいわし、さば、にしんなど、青い魚類にとくに多く含まれる成分で、血小板のもつ凝集(かさぶた)作用を抑えることによって、血管内に血栓ができるのを抑制して、閉塞性の動脈硬化症に伴う潰瘍、痛み、冷感を改善する効果があります。また血中のコレステロールやトリグリセライド(中性脂肪)を減らす作用があるため、高脂血症にも用いられています。


それにしても、併用しないグループでも、1種類の高脂血症薬は飲んでいるわけで、それでも冠動脈疾患の発症率は3・5%。ということは、きちんと治療を受けていない高脂血症の方の冠動脈疾患の発症率は何%になるのでしょうか?考えただけでもゾッとしますね。

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2006年03月21日 10:50