ビタミンCが不足すると老化が4倍加速する?
ビタミンCが不足すると老化が進みやすくなることを、東京都の研究グループがマウス(ネズミの1種)の実験で明らかにしたそうです。もともとビタミンCは、抗壊血病因子として発見された水溶性のビタミンで、重要な抗酸化物質として働くことがわかっています。今回の実験は、その事を裏付けることになったのでしょうか?
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●動物実験で科学的な根拠が出たのは初めて
人間とモルモットは、L-グロノラクトン酸化酵素という酵素が欠損しているため、体内でビタミンCを合成できません。ところがマウスなどは、体内でビタミンCを合成できるのです。
今回の実験では、わざとビタミンCを合成できないマウスの遺伝子を操作して作り、さらにビタミンCが少ないエサで飼育したそうです。死んでしまって数が半分になる速さをくらべたところ、ふつうのマウスは24ヶ月だったのに、操作したマウスは6ヶ月で半数になってしまったというのです。その死因は「老衰」で、4倍の速さで老化が進行したことになるというのです。
この実験ではさらに、ビタミンCを全く含まないエサで操作したマウスを飼育すると、人間がビタミンCの欠乏でかかる壊血病の症状が現れて、約半年後にはすべてが死んでしまったそうです。
ビタミンCは、体内でコラーゲンの生成ならびに重要な抗酸化物質として働いています。重要な抗酸化物質として働くビタミンCは、自分自身がフリーラジカルを消し去るだけではなく、フリーラジカルによって酸化されたビタミンEを再生(還元)するという重要な役割を果たしています。この事が、老化防止につながっているということが、動物実験で科学的な根拠が出たのは初めてではないでしょうか。
●加齢に伴い減少するタンパク質「SMP30」とビタミンCの関係
もう少し、詳しく聞いてみましょう。加齢の指標(加齢に伴い減少する)となるタンパク質のひとつに「SMP30」というものがあるそうです。今回の実験で、このSMP30を人工的になくしたマウスが、正常なマウスに比べて約4倍の速度で老化が進行したのです。
そして、このSMP30が、哺乳類のビタミンCを合成するための酵素であるグルコノラクトナーゼ(GNL)という酵素に良く似ていることを発見。この実験では、SMP30 がGNLそのものであることを証明しました。
また、このSMP30を人工的になくしたマウスに、ビタミンCを全く含まない餌で飼育すると発育が止まり、骨折しやすくなるなど、人間のビタミンC欠乏症である壊血病の症状が出たのです。
前述のように人間は、体の中でビタミンCを合成できません。したがって、SMP30の加齢に伴う減少・ビタミンCの産生減少・老化という構図は、人間では成り立たないかもしれません。しかし、ビタミンC不足が加齢現象を促進することを、マウスで明らかにできたことには大きな意義があると思います。
ビタミンCには強い抗酸化能力があり、美白から抗老化まで幅広い効果を期待されています。この研究は、ビタミンCが抗老化作用を持つ可能性を示す重要な証拠となったと思います。
【参考記事】
細胞が酸化するということは?
中性脂肪と活性酸素
血中の警察官?「抗酸化物質」の正体とは・・・
貯金ができない抗酸化物質「ビタミンC」
【エスターC】ビタミンCのおススメ
2006年04月06日 18:38



